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シドニー郊外、大分水嶺山脈の中で暮らす日々のあれこれ
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イースター休み中と休み明けの週末に、長男坊を連れて 2 本の映画を観に行った。こうやってポスターを並べるといかにも男子な映画の組み合わせ... 近場に大きな美術館や博物館がないために一番の娯楽が映画というのは少し寂しい気もするけどまぁしょうがない。

さて、休み中に観に行った『ジョン・カーター』。



ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品だそうである。それにしては、SF映画なのに行き先が火星とスケールが小さく、そこここに既視感あふれるシーンが結構あったりして「???」だったのだが、観た後に原作が100年前 (!) に発表され、以降のSF作品に大きな影響を及ぼした古典SF作品『火星のプリンセス』(
エドガー・ライス・バローズ作)ということを知って納得した。あらすじは次のとおり(公式サイトより)。

物語の始まりは、1881年のニューヨーク──ジョン・カーターという名の大富豪が謎の失踪を遂げる。愛する妻と娘を失って以来、他人とのつき合いを絶ってきた彼は、唯一心を許していた甥のエドガー・ライス・バローズに一冊の日記を残す。そこに記されていたのは、想像を絶する彼の“体験談”──。

生きる意味を見失っていたジョン・カーターは、ある不思議な現象によって未知なる惑星“バルスーム”に迷い込む。地球を凌駕する高度な文明を持ったこの星は、全宇宙を支配しつつある“マタイ・シャン”によって滅亡の危機に瀕していた。

バルスームの民たちと心を通わせるジョン・カーターだったが、かつて妻と娘を救うことができなかった無力感が、彼らと共に戦うことを躊躇させていた。

だが、マタイ・シャンの無慈悲な攻撃にさらされるバルスームの惨状が、彼の中に新たな感情を芽生えさせる。それは、愛する者を二度と失いたくないという強い思い…。

果たしてジョン・カーターと惑星バルスームの運命は?そして、なぜ彼はエドガーに日記を残したのか?


最新技術を駆使した古典的SFの映像化として納得して観ればまぁ面白い。

アバターっぽい緑の火星人は個人的にどうもダメだったけど、この火星の犬がかわいいです。




そして休み明けに観た『Avengers』。



こちらも Marvel Comics の記念作品とのことで、アイアンマン、ハルク、マイティソー、キャプテンアメリカ、ブラックウィドウ、ホークアイという Marvel ヒーロー大集合、お祭り状態の作品である。あらすじはこんな感じ公式サイトより)


世界滅亡の危機を前に人類に残された最後の手段。それは巨大すぎる力を持つヒーローたちを“アベンジャーズ”として召集するという究極の選択だった。

意思に反して終結ささられた彼らは、それぞれの心の傷に囚われ、ひとつのチームとして戦うことを拒む。やがて明らかにされる彼らの知られざる過去や苦悩...

はたして彼らは地球を救うことができるのか?それとも、その予測不可能な巨大な力は、地球をさらなる危機に陥れてしまうのか?


これはひとりひとりのキャラがたっていて、CGやアクションはもちろん、笑うポイントもふんだんに盛り込まれていて楽しめた。話も見事にまとまってたし、もちろん観た後は気分爽快。中でも高校の正義感あふれるアメフト部キャプテンみたいなキャプテン アメリカのいかにもなアメリカンぶりがいい。長男坊のお気に入りはハルクだそうだ。レンタルで出たらまた観たい。



先週末、ガレージパンク好きなお向かいさんに勧められて行ってきた Dig It Up! フェス。HooDoo Gurus が国内外のパンク/ガレージ系バンドを招いて主な都市を巡回するフェスティバルである。

長男坊が生まれて以来、旦那はちょくちょくライブを観に出かけていたが、私は今回が産後7年目にして初めてのライブギグ。

長男坊を義両親宅に預け、午後2時過ぎに会場の Enmore Theatre に到着。やはり子供をどこかに預けてきたような30代後半以上の観客であふれていた。旦那曰く、20年前にいろんなところで見た人達がたくさんいたという。

最初に見たのは Sunnyboys。告知では結成当初のバンド名 Kids in Dust 名義で紹介されており、Sunnyboys の名前は伏せられていた。始まる前にビールを飲みながら「Kids in Dust って Sunnyboys だよね?でもどうするよ Cockroaches(Wiggles のメンバーがいたバンド)だったらw俺はビール缶投げるね」というお向かいさんの言葉に笑う。このキャッチーな一曲だけ知ってた。周りのオージーover40sは大合唱で盛り上がっていた。




次 Tek & Younger (Ex Radio Birdman)。なんかヴォーカルの人が劣化版ミックジャガーみたかった。Radio Birdman は70年代後半 Saints と並ぶオーストラリア初のパンクバンドだったらしいが、特に思うところなし。


その次、海外組の Redd Kross。アルフィーの高見沢みたいな McDonald 兄弟、健在。その昔留学先の深南部で「日本からきたの?少年ナイフ知ってる?」ときいてきたレコード屋のお兄ちゃんに勧められたことが懐かしく思い出される。「Annie's Gone」くらいしか知らなかったけど、すんごくかっこいー!この日のベスト・ライブ。



この日のライブの様子。



5,6,7,8s は会場についたときには満杯で入れるかどうか危うかったが、入れ替え制でなんとか入れた。が残念なことに、ギターのアンプが絶不調でバンドがそちらに気をとられてしまったせいか、今ひとつだった。ただ、 リヴァーヴMaxな証城寺ロカビリー版はとてもよろしかったです。この人たち私と同年代かちょっと上なんだよね。お母さんももうちょっと頑張ろうと思った。



Kill Bill での雄姿。



ガレージパンクの祖、Sonics。先月には来日もしていたのね。シャウト健在。なんだけど、どうも「Blacksand Beach」に感動して加山雄三ライブに行ってしまったかのような違和感が抜けず(行ったことないけど)、やはり同じような違和感を抱いていた旦那と途中で抜けて夕ご飯を食べに出た。声の加齢感かなぁ...




夕食後、トリの HooDoo Gurus。音でかい、照明めまぐるしい、運びがうまい。でも特段好きな音でもないんで、爆音と光のシャワーにただただ浸っている感じだった。




7年ぶりにライブに行って感じたこと総括:ライブ自体だけでなく、子抜きでこういった場所へ繰り出すことでいろいろといい刺激を受けたので、半年に一度くらいは足を運ぼうと思う。
週末仕事しなくてよいので、子供をピックアップがてらレンタルDVDショップへ直行。

旦那に頼まれていた『Super Bad』を見つけた後、新作の棚を眺めていたらずっと観たかった Gasper Noe の『Enter the Void』があったのでレジ直行。ちなみに子供は『Thor』を借りた。

夕食を作りながら子供が観ていた Thor をチラ見した。浅野忠信、日本だと「すらっと長身」のイメージがあったけど、この作品だと細身のせいか小粒に見えて意外だった。旦那と子供によれば結構よかったとのこと。

子供が寝てから、『Enter the Void』を鑑賞。

あらすじはこんな感じ。(goo映画より)

定職を持たず、日本でドラッグディーラーとして当てもなく暮らす青年オスカー(ナサニエル・ブラウン)。彼はドラッグで稼いだ金で、最愛の妹リンダ(パ ス・デ・ラ・ウエルタ)を日本に呼び寄せる。やがてリンダは、夜の街で知り合った男に誘われ、ストリップ劇場のポールダンサーとして働くようになる。その 一方でオスカーはある晩、警察の取締りを受け、拳銃で撃たれてしまう。次第に薄れ行く意識。その魂はかつてない陶酔に包まれながら肉体を離脱する。だが、 リンダを愛するあまり、妹の元を去ることができないオスカーの魂。死を受け入れることができないまま、その魂はリンダの姿を追って、欲望と犯罪が渦巻く夜 の東京をさまよい、漂っていくのだった……。

エログロそして輪廻転生。タイトルロールから人生回想が終わるくらいまでは楽しめた。Daft Punkのメンバーが監修してる音楽がかっこよく、映像の色彩も相変わらず素晴らしいんだけど、やたらちらつきが多かったり(瞬きなのかあれは)、回想シーンでは主人公が常に背中を向けてたりして見にくい。そして途中から話が冗長になってきたうえに、結末もうっすら見えてきちゃったし、まだまだ続くチャレンジングな映像にも飽きてきてしまった。「カノン」のような息詰まる緊張感もなかったし。最後の方、根本敬のマンガみたいなことになってたなぁ。ただ映像はほんとに素敵です。

ぐったりしているところへ、友人宅に行ってた旦那が帰ってきて『Super Bad』鑑賞。こちらは理屈抜きで大笑いできるイカ臭い青春映画だった。主なキャラクターはみなナード/ギークなんだけど、いちいち音楽がかっこよい。

というわけで一晩で見た3本の予告編。







2ドルショップなどにハロウィン関連グッズがかなり並ぶようになった今日この頃。ということで、長男坊のバースデー・パーティーの準備の一環で集めたハロウィン関連いろいろ。


Grim Grinning Ghosts。ディズニーランドのホーンテッド・マンションのサントラ。聞き覚えのある旋律があちらこちらに。



Little Ghost by White Stripes。旦那は「この声 Annoying」というけど、キャッチーで好きだなこれ。



Fantomasofobia by Messer Chups。ロシアのサーフガレージバンド。かっこいい。



Werewolves on Wheels by the Born Losers。 バイクの爆裂音に狼の遠吠え!で 7 歳男児の心を鷲掴み。



Suspiria テーマ曲 by Goblin。不気味なウィスパーヴォイスで悪夢っぽいこのオリジナルバージョンは小学1年生には怖すぎるので、鉄琴/ベル・オンリーバージョンをダウンロード。



あとはロッキーホラーショーとかナイトメアビフォアクリスマスとか。それと


Mostly Ghostly: More Horror for Halloween




Halloween Hootenanny

の曲を適当に。


旦那が買ったDVDが届いたので、夕食の後家族そろって鑑賞。

『バーバレラ』の後追い企画で作られたエロおしゃれでキッチュなイタリア製怪盗アクション映画。「怪盗ディアボリックが司法当局を向こうにまわし、鮮やかな手口で盗みまくる」という荒唐無稽なストーリーはルパン3世を彷彿とさせる。

旦那の「コミックが原作のアクションものだから、長男坊も楽しめるよ!」の一言を信じて長男坊も一緒に観てたらラブシーンがかなり濃くてはらはらしたが、主人公ディアボリックのコミカルな動きと衣装といちいち眉間にしわ寄せ顔に笑ってしまうアクションシーン、ガールフレンドや敵対するマフィアの情婦達のおしゃれな60sファッション、CG使ってないガチンコのカーアクション(ディアボリックのジャガーかっこいー)、地下基地のレトロフューチャーなセット、インテリアのディバイダーをマンガのコマ割りのように使ったりする斬新なカメラワーク、そしてモンド・モリコーネ度が高い音楽と、やたら素晴らしい B 級映画だった。長男坊も眠りに落ちることなく最後まで鑑賞し、今朝は着替えながら「ディープ、ディープ、ダーーーーウン♫アーアーアーアー♫」と主題歌をスキャットの部分まで口ずさんでいたよ...

予告編:


評価:
ミヒャエル・ハネケ
コメント:ずしんとのしかかる不安感。

昨日、子供が学校へ行っており仕事のデータの到着待ちの間に、いい加減送り返さなければならないDVDを観た。


観たのは、後味悪い作品群で有名なミヒャエル・ハネケのカンヌ・パルムドール受賞作、『白いリボン』。同監督の『Funny Game』は両親に息子一人という家族構成がうちと一緒なので怖くて見ておらず、これが初ハネケ作品鑑賞になる。

あらすじはこんな感じ (goo 映画) より。
1913 年夏、北ドイツのある村。張られた針金が原因でドクターが落馬したのが発端だった。翌日にはその針金が消え、小作人の妻が男爵家の納屋で起きた事故で命を落とす。秋、収穫祭の日、母の死に納得できない息子が、男爵の畑のキャベツを切り刻む。その夜、男爵家の長男ジギが行方不明になった。一方、牧師は反抗的な自分の子供たちに“純心”の象徴である白いリボンを腕に巻かせる。犯人がわからないまま、不信感が村に広がっていく。

話が進むに連れ、村を取り仕切る権威者の歪みと、不条理を押しつけられ抑圧される子供達の姿が浮き彫りになる。モノクロで静謐な映像と抑えた演出によって、そんなどす黒く渦巻く諸々がかえって際立っている。一連の事件の謎は最後まで解決されず、不安な余韻を残して映画は終わる。子供の頃、この牧師家族のような抑圧的な家庭の様子を間近で見たのを思い出してどんよりとしてしまったけど、素晴らしい作品です。

予告編。


KKKが黒人をリンチして首つりして殺したアメリカ南部アラバマ州バーミンガムに旅行したバンクシーが廃墟の壁に描いたKKKのリンチのグラフィティ (ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 より)。あそこでこれを描くって勇者すぎるよ...

久々に DVD 鑑賞の夜。

今宵はグラフィティー・アーティストのバンクシーが監督した『Exit through the gift shop』を観た。

バンクシーは有名な美術館や博物館に勝手に自分の作品を展示したり、ディズニーランド内にグァンタナモ米軍基地の囚人の格好をした人形を置いてきたり、ガザ地区の壁に政治的なグラフィティを描いたり(このときはイスラエル兵に威嚇射撃までされたらしい)とゲリラ的なパフォーマンスを繰り広げるアーティスト。そしてこの映画からもわかるように、素性を一切明かしていない。街頭などへのディスプレイにこだわって芸術活動を行っており、企業の商品とのコラボレートやミュージシャンのアルバムジャケットの依頼等はほとんど全て断っているという、ある意味筋の通ったアーティストである。 近年ではオークションで彼の作品が高値で売買されており、彼が街角に残したグラフィティは保存されているという。

これはそのバンクシーが監督したストリート・アートのドキュメンタリー映画。あらすじはこんな感じ。シネマトゥデイより。
ストリート・アートについてのドキュメンタリーを制作し始めたロサンゼルス在住のフランス人映 像作家ティエリー・グエッタ。ティエリーは覆面アーティスト、バンクシーの存在にたどり着き、取材を始めるが、ティエリーに映像の才能がないことに気付い たバンクシーは、逆にティエリーのドキュメンタリーを自分が監督し始める。

ストリート・アートの秀逸なドキュメンタリーの側面も持っているが、後半ティエリーがMr Brainwash の名前で活動する流れ、というかティエリーの存在自体がバンクシーの壮大な釣り(仕組まれたいたずら)と見てるんだけどどうだろう。そこでバンクシーは自分の作品が高値で売買される昨今のアート業界を最高に皮肉っており、その様子は見ていて痛快であると同時に、アートって一体なんなんだろうねぇと考えさせられた。

予告編:

先月から始まった Chris Liley の新しいコメディドラマ、『Angry Boys』。前 2 作(『We can be heros』、『 Summer Hights High』)と同じ疑似ドキュメンタリー (Mocumentary) 形式だけど登場人物や扱っているネタが格段と過激で Politically Incorrect でダークになっている気がする。もちろん毎週見てます。



中でもずっと気になっていた日本人母キャラ、Jenny Okazaki。日本語訛りの英語を日本人ぽくソフトに話すんだけど、その性格は、アジア系の母親 (タイガーマムこと Amy Chua が言うところの "Asian Mum") をデフォルメした上に、極端にナルシストな要素を取り入れて過激にした鬼畜な母親です。



案の定、旦那に「ねぇこういう日本人の母親っているの?」と尋ねられたよ... こんな母親いないと思うけど、実際にいたらかなりの毒親でしょうこれは。旦那曰く「話し方は君のお母さんみたいだね」とのこと。それは同意します。
仕事もご飯の準備もしなくていいことなんてめったにないので、調子が良くなってからは DVD と本で過ごした。これ、フリーランスになってから多分初めてだと思う。

読了したのは町山智浩氏の『トラウマ映画館』と JG バラードの『結晶世界』。

『トラウマ映画館』は、町山氏が主に10代の頃、テレビなどで出会った衝撃の映画 25 本を集めたもの。詳しい背景やテーマなどを網羅した解説を読んでいると、載ってる作品すべてを観たくなる。でもレンタルDVDのデータベースにことごとくないんだわ...

『結晶世界』は数年前に古本屋で購入したまま積読状態だったもの。もっと早くに読んでおけばよかった!結晶化が進むジャングルの描写が素晴らしい。21世紀の現在、CGも発達したことだし、これこそクローネンバーグに映像化していただきたい。最近重用しているヴィゴ・モーテンセンを使って是非。


見たDVDは、クリント・イーストウッドのダークな西部劇『許されざる者』、赤狩り時代のマッカーシーに対抗したニュースキャスターを描いた『Good night, and good luck』、そして『ゲンスブールと女たち』。

『ゲンスブールと女たち』は、希代の伊達男、セルジュ・ゲンスブールの生涯を描いた映画。決して美男子ではないが、ブリジット・バルドーやジェーン・バーキンと浮き名を流したゲンスブール、小さい頃から女たらし風なところがいい。バンドデシネ(フランスの漫画)作家の人が作った作品なので、そのユニークな表現については好き嫌いが分かれるだろうけど、ゲンスブールの音楽とその破天荒な生き様を堪能できる1本です。




町山 智浩
コメント:掲載されている作品の数々をTVで見ることができた70年代、いい時代だったのね...

J・G・バラード
コメント:結晶化する世界の美しいことったら。



「サイコ」のアンソニー・パーキンスがこれまたパラノイアの青年を演じる「Pretty Poison (邦題: かわいい毒草)」を鑑賞。

あらすじはこんな感じ(allcinema.com より引用)
主人公の青年は、現実と空想の区別がつかない、一種の異常性格者だった。勤め先の町工場が、秘密組織のアジトであると思い込んだ彼は、ガールフレンドを伴って、陰謀を阻止するために工場に忍び込む。ところが、彼女が夜警を殺してしまったところから……。

ボーイ・ミーツ・ガールそしてサイコ・ミーツ・サイコパス。主人公が追い詰められていく様子がもう痛々しいのなんのって。アンソニー・パーキンスの統失青年も鬼気迫るものがあるが、主人公のガールフレンド役を演じるチューズデイ・ウェルドの筋金入りの小悪魔ぶりが素晴らしい。

ちなみにマシュー・スウィートのアルバム「Girlfriend」のカバー(↓)もチューズデイ・ウェルド。なつかしー。



予告編。